北海道江差町の道立江差高等看護学院で、学生や保護者らが教師によるパワーハラスメントを訴えている問題で、道は実態調査を進める方針だ。7日の保護者説明会で道はパワハラを認定しなかったが、保護者は反発。道幹部は9日の朝日新聞の取材に対し、過去の指導実態を調査し、パワハラが明らかになれば、休退学者や留年者への対応を変更する可能性があるとした。
一方、9日には保護者らが道にパワハラの認定を求める要望書を提出。中退した元学生は「道庁職員は先生たちの仲間なのでは、という疑いは持っている」と話した。
道保健福祉部の岡本収司・地域医療推進局長が朝日新聞の取材に応じ、「教師の不適切な指導の問題が出てくれば、さかのぼって経過を調べたうえで、(休退学者や留年者への)対応の変更はありうる」と述べ、学生への救済措置を検討することを示唆した。
学生や保護者によると、昨年秋ごろから「教師のパワハラに対処してほしい」と道に要望していた。しかし道が問題を認識したのは今年1月で、聞き取り調査を行ったのは3月に入ってからだった。岡本氏は「看護師の国家試験の時期に重なるため、学生や教師の動揺を招くと思った」と語った。
道が聞き取り調査をした3月1…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル